錦鯉の珍しい品種を紹介 有名な錦鯉とは違う独自の模様の珍しさ
錦鯉というと紅白、昭和三色、大正三色など白、紅、黒(墨)の色が中心となって優雅に泳いでいるイメージです。
しかし錦鯉の品種はさまざまで厳密には約200品種ほどいるといわれています。
ここでは珍しい錦鯉について解説したいと思います。
錦鯉の品種は約200種類!?有名な品種はこちら
珍しい品種を紹介する前にペットショップなどでも売っており池だけではなく水槽でも人気のメジャーな錦鯉の品種を紹介したいと思います。
模様としては以下など有名な錦鯉の品種です。
紅白
紅白は錦鯉をイメージして最初にイメージできる品種です。
紅白は白地に紅がのっているきれいな錦鯉です。
昭和三色
昭和三色は紅、白、墨(黒色)がバランスよく入っている錦鯉です。
荒々しい模様でかっこいいイメージのある錦鯉です。
大正三色
大正三色は紅白に墨(黒色)が少し入った錦鯉です。
昭和三色よりも紅白部分の面積が大きく優雅なイメージの錦鯉です。
白写り
白写りは白と墨(黒色)のみで構成された錦鯉です。
紅白の黒と白版といったところでしょうか。
紅がない分一匹いると目出し池や水槽がひきしまります。
浅黄
浅黄はうろこ一枚一枚にうすい藍色がはいった錦鯉です。
ほかの錦鯉と異なりうろこ1枚1枚に色が乗っているため、うろこが目立ちどくどくの模様です。
丹頂
丹頂は頭の部分に紅の日の丸模様が入っておりあとは白地の錦鯉です。
日本の国旗のような模様で非常にかっこよく海外でも人気です。
秋翠
秋翠はドイツ鯉の一種で浅黄の側面にウロコがない版です。
美しく女性のような優雅さがある錦鯉です。
藍衣
藍衣は紅白の上に墨(黒)がのっている錦鯉です。
ウロコ1枚1枚に半分から三日月上の紅の上に黒色がのっています。
九紋竜
九紋竜白地に墨(黒)がはいったかっこいい錦鯉です。
九紋竜はドイツ鯉の一種で模様が変わりやすく男性的な模様でありながら美しいのが特徴です。
黄金
黄金は全身が金色に輝いている錦鯉です。
ヨーロッパでも人気の模様でゴールドとも呼ばれています。
プラチナ
全身プラチナカラーのシルバーともいえる色が特徴的な錦鯉です。
模様がないので、紅白などとはまた違った印象をもちます。
流通量が多いので水槽でプラチナを飼っているかたも多いです。
光写り
光写りは全身輝いている錦鯉の模様です。
昭和三色の光っている品種ともいえます。
光模様
光模様は紅白でウロコをもたない錦鯉の品種です。
珍しい錦鯉の品種を紹介
上記で記載したのは比較的錦鯉の中でも多く池や水槽でも見かけることが多い品種です。
池の場合、紅白や昭和三色が多く、プラチナは珍しいともいえます。
飼う場所により珍しい品種などもあるかもしれません。
しかし、池でも水槽でも珍しい錦鯉の品種というのもあります。
具体的には以下などの品種は珍しい品種です。
銀鱗白写り 白移りの白地が輝く珍しい錦鯉
白写りにも関わらず、白地部分が輝いている珍しい錦鯉です。
銀鱗種という品種の錦鯉になります。
緋写り 白写りの白地がオレンジ色の珍しい錦鯉
白写りの地肌がオレンジ色の珍しい錦鯉です。
緋写りはオレンジ色ですが、中にはオレンジではなく黄色味かかった品種もおり、そのような錦鯉を黄写りといいます。
近年では黄写りは非常に珍しい錦鯉だといえます。
また、黄色写りの光物を黄金写りといい、黄金写りも珍しい錦鯉です。
上の画像は珍しい黄金写りです。
白べっ甲 大正三色から紅をなくした珍しい錦鯉
白べっ甲は大正三色から紅をなくした白と黒の錦鯉です。
白写りと比較すると墨部分が少なく非常にシンプルで珍しい錦鯉です。
丹頂昭和 丹頂と昭和三色のいいとこどりの珍しい錦鯉
昭和三色の紅色が丹頂のように頭部分にまるくある錦鯉です。
昭和三色に見慣れてしまうとぱっと見、模様があまりよくない昭和三色に見えてしまいますが、丹頂昭和だと気が付くと非常に優雅で美しく珍しい品種だと気が付きます。
また、丹頂昭和のドイツ鯉版のドイツ丹頂昭和などはより珍しい錦鯉の品種だといえます。
孔雀 浅黄のようなウロコにプラチナのような輝きがたされた珍しい錦鯉
孔雀は浅黄のようにウロコ1枚1枚に墨(黒)が入っており、かつプラチナのように輝いている珍しい錦鯉です。
珍しい錦鯉ですが、最近は人気もでてきており品評会などでは孔雀が独立した品種で品評されています。
より珍しい錦鯉 変わり鯉とも呼ばれる錦鯉
上記の珍しい錦鯉は珍しいといってもまだ流通量もあり、品評会では独立した評価対象となっている品種もあります。
以下の品種などはより珍しい錦鯉でなかなか出会うことがない品種ばかり変わり鯉とも呼ばれています。
落ち葉しぐれ 肌がグレーの非常に珍しい錦鯉
通常の錦鯉の肌は白色がベースの品種が多いですが落ち葉しぐれは白地がグレーで特徴的で珍しい錦鯉です。
模様は落ち葉のような紅が乗っており、落ち着いたイメージのある錦鯉です。
茶鯉 全身が茶色の非常に珍しい錦鯉
全身が茶色の珍しい錦鯉です。
こちらも落ちついたカラーなので、渋い感じがします。
白無地 全身真っ白な美しいアルビノ錦鯉
紅白から紅が抜けてしまった純白の錦鯉です。
プラチナとも違う真っ白な錦鯉は珍しく本来であれば選別の段階ではじかれてしまいます。
白無地は白棒と呼ばれ養鯉場では捨てられるのが一般的です。
しかし、真っ白な錦鯉は大きくなると池や水槽全体を引き立て雄大な錦鯉にみえます。
真っ白な錦鯉は突然変異で生まれるものでアルビノの一種です。
赤無地 全身が赤いインパクトが大きい錦鯉
白無地が真っ白であれば赤無地は真っ赤な錦鯉です。
赤棒と言われ、こちらも選別の段階ではじかれてしまうことが多いのですが大きくなるとインパクトがあり雄大です。
松葉 浅黄の一種で背中に水色の斑点がある錦鯉
浅黄の一種ですが、背中に水色の褐色の斑点があらわれる錦鯉がいます。
この浅黄のことを松葉と呼びます。
一枚一枚のうろこがくっきりと浮かび、上から見ると松のように見えることから松葉という名前になったといわれています。
錦鯉の模様でいうと浅黄の派生のため、昔からいる品種で歴史があります。
黄鯉 全身が黄色い美しい錦鯉
全身が黄色の錦鯉です。
黄金とは違い光り輝いてはおらず鮮やかでインパクトがある錦鯉の模様です。
浅黄から突然変異で生まれたといわれています。
全身黄色といいますが、固体により微妙に色が異なっており、オレンジがかった黄鯉や薄い黄色など様々です。
烏鯉 漆黒の錦鯉
紺青浅黄とう朝火主の一種から出現する錦鯉です。
数は少なく変わり鯉の一種です。
全身が黒く、真鯉と比べても黒く、まるで漆のような漆黒感があります。
烏鯉自体は変わり鯉であまり評価がされていませんが、水槽などに1匹いると見ごたえがあると思います。
また、烏鯉のい一部分が白くなっている錦鯉を禿白と呼びます。
この禿白の白い部分が増えると九紋竜になります。
黒黄金 黄金の地が黒い渋い錦鯉
黄金の一種で黒っぽい地に金がのっている錦鯉です。
黄金の一種のため、選別段階ではじかれてしまうこともありますが、大きくなると渋みがある錦鯉になります。
オレンジ黄金 オレンジ色の黄金
黄金の中でもオレンジっぽい色合いの黄金をオレンジ黄金と呼びます。
変わり鯉の一種になりますが、かっこいい印象があります。
山吹黄金 全身山吹色の錦鯉
黄金と黄鯉の掛け合わせた錦鯉です。
黄色一色の体色で黄金の特徴の輝きもある美しい錦鯉です。
山吹色なので落ち着きとインパクトがある錦鯉です。
逸品鯉(一品鯉) まだ名前のない珍しい錦鯉
数が非常に少なく、まだ品種名もつけられていない錦鯉のことを逸品鯉(一品鯉)といいます。
突然変異として生まれてくる鯉が多いのですが、中にはかけあわせで狙って生まれる場合もあります。
今後メジャーになってくると品種名がつけられますが、それまでは逸品鯉として養鯉場は普及を目指しています。