錦鯉の病気の症状と治療について解説 錦鯉の薬や予防方法も

ウイルス

錦鯉は魚の中では比較的上部で寿命が長い魚だといえます。

しかし錦鯉も生き物なので何かしらの病気になる可能性はあり治療方法や症状は様々です。

今回は錦鯉が病気の種類と症状、治療方法などを解説したいと思います。

錦鯉の病気とは

錦鯉の病気は様々なものがあります。

普段は池や水槽の中にいるため、人間とは違い気が付きにくいものです。

しかしながら注意深く愛情をこめて観察していると錦鯉の病気の初期症状にも気が付きます。

日々の観察が大切なため、しっかりと毎日錦鯉を観察しましょう。

コイヘルペス

コイヘルペスは錦鯉の中でも非常に重要で対策が必要な病気です。

詳しくは「錦鯉がかかるコイヘルペスについて」に記載しているので、そちらを確認お願いします。

立鱗病(まつかさ病)

錦鯉の鱗の下に水ぶくれができてしまう病気です。

水ぶくれができることで鱗が持ち上がってしまいまつかさのようにみえます。

そのためまつかさ病とも呼ばれている病気です。

水ぶくれや持ち上がったうろこに触ると黄色い体液がでてきます。

症状としてうろこが持ち上がってからは時間が1か月程度はかかりますが、全体にまつかさ状態になってからは悪化が早く死んでしまう錦鯉も多いです。

そのため、うろこの逆立ちを早めに発見することが重要です。

しかし、わかりにくく、立鱗病とわかったころには全身に広がっており手遅れということも多いです。

原因はバクテリアと言われており、春先など水温が比較的低いときに症状がでます。

予防方法としては、一般的な予防方法ですが、錦鯉の池、水槽をきれいに保つのが重要です。

抗生物質で治る病気でもあるので、早期発見ができたら別の水槽などに錦鯉を隔離し薬で対応します。

赤斑病

錦鯉の体に赤い斑点ができる病気です。

特におなか部分や尾びれに表れ、まわりは粘液が分泌されるようになります。

おなかだけだと目立ちにくく判断つきにくいですが、尾びれ部分の斑点はわかりやすいため、尾びれ部分で確認するのが一般的です。

春先に狭い池や水槽に多くの錦鯉を飼っているとかかりやすい病気です。

伝染性があるため、同じ池や水槽で飼っている錦鯉に感染しやすい傾向があります。

治療方法としては、早めに一匹だけ発見できた場合、別途水槽などに隔離します。

バクテリアが原因のため比較的温度を上げて0.5%程度の塩水で飼うと自然と治りやすいです。

塩水で錦鯉を飼うことを塩浴といい詳しい解説を「錦鯉の塩浴 水槽で塩濃度表や計算方法、期間などを解説」でしています。

複数匹の錦鯉が感染している場合、池や水槽をきれいに掃除し、一掃させることが重要です。

ひれぐされ病

名前の通り錦鯉のひれが腐ったようにボロボロになってしまう病気です。

錦鯉だけではなく金魚などでもよくみられる病気です。

錦鯉の場合、比較的早期発見ができるので、重症になることは少なく薬で対応できます。

背びれ胸びれが粘膜で覆われ、ぼろぼろになったひれの間部分などにおおいかぶります。

出血や内出血も伴うこともあります。

死に至ることは少ない病気ですが、ひれがボロボロになってしまった場合、再生するまで数か月かかることもあります。

ミズカビ病

3月から5月ころに表れる錦鯉の病気です。

ミズカビ病は水温に影響がされ15度前後の水温の時に発生する傾向にあります。

ミズカビの寄生によりただれうろこがとれ皮膚や筋肉が露出することがあります。

特に錦鯉の傷ついている部分に発生することが多いです。

ミズカビ病になると錦鯉の元気がなくなり食欲不振になります。

進行が進むと傷口を中心に白い綿毛上のようなものが錦鯉に付着します。

治療方法としては、傷がある錦鯉を見つけたら傷口を消毒することが大切です。

症状が進むようであれば隔離し、薬や塩水などで対応します。

錦鯉の風邪

錦鯉も風邪をひきます。

春先など水温が急激に変化すると表れます。

症状としては、錦鯉の体全体に白い粘膜のような膜をかぶります。

錦鯉からほかの錦鯉にはうつりにくいと思います。

弱っている錦鯉がかかりやすいと思われます。

治療方法としては、別の水槽に錦鯉をうつし水温を上げて、水に対する0.5%程度食塩水を入れて対応します。

水温は春先であれば20度程度はキープします。

数日そのままにしておくと治ります。

錦鯉をまた池や水槽に戻すときは時間はかかっても水温をあわせてから戻すようにしましょう。

急激な温度変化でかぜはひきやすいのでまたかぜをひいてしまうかもしれません。

えらぐされ病

錦鯉のえらぐされ病は梅雨ごろに発生しやすい病気です。

稚魚が特に発病しやすく、後遺症としてえらぶたが変形してしまいます。

症状としては、初期の段階では、えらが腫れてきます。

この段階でえらぐされ病だと気が付く場合、えらの腫れのほかにエラの色が暗くなります。

えらが腫れて、えらの色が暗くなっていた場合えらぐされ病を疑いましょう。

また、症状が重くなるとえらが外側にそってきます。

そのまま放置すると錦鯉は死んでしまうこともあるので注意が必要です。

コスティア病

春先に発生する病気でべん毛虫の一種が寄生し皮膚に白い濁りを作ります。

粘膜が多い体全体に広がります。

その後、全身にこの粘膜が広がりその後弱って死んでしまいます。

べん毛虫の寄生による病気のため、治療はなかなか難しいです。

拡散させないためにもスコティア病が発生した場合、池や水槽全体を洗浄する必要があります。

また、錦鯉にコスティア病が発生した場合、必ず隔離をして被害の拡大を防いでください。

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