錦鯉の買取り方法について 金額相場や査定方法について詳しく解説
飼っている錦鯉を残念ながら手放さなければならない時、買取りを行ってもらえるのであれば買い取ってもらいたいですよね。
しかしながら、錦鯉を買い取ってもらうのは非常に厳しく大変です。
今回は観賞用して飼っている錦鯉を買い取ってもらう方法をお伝えします。
錦鯉が飼えなくなったら
錦鯉が何かしらの理由で飼えなくなった場合、どこかの業者などに買取りをしてもらうというのが一般的に考えつくことです。
しかしながら、錦鯉を買取りしてもらうのにはいくつか気を付けるべきことや買い取ってもらうためのハードルがあります。
養鯉所に買取り相談してみる
錦鯉の買取りを相談してみるのに一番錦鯉に近い業者というと養鯉場です。
養鯉場は錦鯉を生産しているブリーダーで新潟県に多いですが、日本中で生産がされています。
現在錦鯉を飼っている場所から近い養鯉場はgoogleなどで検索すると簡単に見つかると思います。
養鯉場では錦鯉の買い取りを実施してくれる養鯉場と買取りを実施していない養鯉場があります。
錦鯉の買取りは行ってくれない養鯉場のほうが多いと思います。
理由としては、養鯉場の一番のリスクは錦鯉の病気です。
そのため一般の方が育てた錦鯉を買い取って病気に感染していると養鯉場全体に感染する恐れがあります。
昌徳錦鯉センターでは以下のように解説しています。
お客様のご都合上やもえなく錦鯉の飼育ができなくなり引取りを頼まれる場合はKHV防疫対策の為に、当センター敷地内には一切持ち込めませんので引取りを頼まれる場合は可哀想ですが 全て塩素で処分し片付け作業をおこないます。
KHVとは「koi herpes virus」の略でコイヘルペスウイルス病です。
一般的にはコイヘルペスといわれています。
コイヘルペスを外部の錦鯉から持ち込まれる場合、養鯉場の錦鯉の多くに感染が広がる可能性が高いため、錦鯉を処分するという作業を行っているのです。
そのため一般的には養鯉場では買い取りは行ってくれないと考えたほうがよいかもしれません。
コイヘルペスについては「錦鯉がかかるコイヘルペスについて」に詳しい情報を掲載しています。
錦鯉を買取りをしているアクアショップに買取査定相談してみる
アクアショップの中には錦鯉を買い取り査定してくれる店舗があります。
アクアショップの方も魚に関してはプロフェッショナルですが、養鯉場と比較すると水槽で小分けにして管理しているため、コイヘルペスの蔓延リスクも少なく買取りを行ってくれるのでしょう。
また、錦鯉自体が高値で取引される魚なので、アクアショップからすると価格を抑えて仕入れができるというチャンスだとみている店舗も多いようです。
錦鯉の買取り査定は大きさや質により価格が大きく変わってくるため最寄りのアクアショップに連絡して査定をしてもらうのをおすすめします。
また、店舗によっては買取りは錦鯉の持ち込みだけではなく、出張買取を行ってくれるアクアショップもあります。
魚の出張買取査定は環境を整えて伺う必要があるため出張手数料が高く1万円程度基本費用として発生するのが相場です。
それでも自分で錦鯉を持ち込んで買い取ってもらう環境がないかたは錦鯉を買い取ってもらえるということだけでもうれしいことなので頼んでみる価値はあると思います。
日本観賞魚振興事業協同組合に相談してみる
養鯉場やアクアショップでの錦鯉の買取りが難しい場合、日本観賞魚振興事業協同組合に相談してみる方法があります。
日本観賞魚振興事業協同組合は錦鯉など外来魚を不法に池や川に放流されないよう引き取ってもらう手続きを行ってくれる組合です。
日本観賞魚振興事業協同組合での引き取りに関しては、まずはアクアショップに相談し、そこで錦鯉を引き取ってくれない場合、生体問屋に連絡し引き取ってもらうという方法です。
買取りではないので錦鯉に価格はつきませんが、確実に引き取ってもらえるルールが確立されています。
ただし、費用は梱包材は輸送費用は発生し、今まで錦鯉を飼っていた飼い主の金額負担になります。
法外な金額を請求されることはなく実費のみの請求となるので安心です。
また、養鯉場での買取りを避ける原因となっているように、日本観賞魚振興事業協同組合でもコイウイルスに感染している、または感染が疑われる錦鯉の引き取りは行っていません。
また、錦鯉の引き取りを行ってくれる生体問屋は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一都三県に多く全国的には数が少ないため、首都圏で錦鯉を飼育している方以外は日本観賞魚振興事業協同組合での引き取りが難しい可能性もあります。
ヤフオクで錦鯉を買い取りしてくれる方を探す
錦鯉の買取り方法は養鯉場ではコイヘルペスが要因で難しい可能性が高く、アクアショップでは出張買取り費用が高いことが多く、日本観賞魚振興事業協同組合では費用がかかり、また地域によっては難しい可能性があります。
そのような方にはヤフオクで錦鯉を買い取ってくれる方を探すという方法があります。
個人の直接取引のサイトやアプリで錦鯉などの生物の販売(買取り)が可能なのはヤフオクのみです。
そのため、ヤフオクでは多数の錦鯉を買い取りすることができます。
ヤフオクでは養鯉場が出品されていることが多いですが、個人で出品することも問題ありません。
ヤフオクであれば金額も自由に設定でき、養鯉場の金額と同じ程度の値付けで買取り者が出てくるまで待つことができます。
小さい錦鯉の場合、1匹1000円程度~が相場だと思います。
錦鯉の相場は様々です。
錦鯉の金額相場については「錦鯉の値段はいくらくらい!?水槽で飼う錦鯉から過去最高値の錦鯉まで。」に詳しい情報を掲載しています。
また、錦鯉を買い取ってくれる方が見つかれば、配送費用は梱包費用は必要になりますが、買取りが成立する可能性があります。
ヤフオクで錦鯉の出品方法などの情報は「ヤフオクで錦鯉を落札購入する時のポイント 価格や紅白、三色等の種類を調査」に詳しく掲載しています。
錦鯉を買い取ってもらうために行いたこと
錦鯉の買取り先を見つけた場合、錦鯉を生きたまま輸送する必要があります。
輸送するのには、しっかりと梱包する必要があり梱包費用がかかってきます。
梱包に必要なアイテムとしては、パッキングに必要なビニール袋、ビニール袋を保護する発砲スチールの箱、保冷剤、緩衝材などです。
錦鯉は水の冷たさには強いですが暑さには弱い魚です。
買い取ってもらったとしても輸送後に暑さで弱っていたということにならないよう注意しましょう。
錦鯉の買取りがおこなってもらえない場合の方法
錦鯉の買取りが養鯉場、アクアショップ、ヤフオクなどでできなかった場合、残念な最終手段を考える必要もあります。
錦鯉の川への放流は絶対NG
そのため、買取りが失敗したらといって勝手に川や池などに錦鯉を放流することは犯罪になります。
個人で錦鯉を飼育していて飼えなくなったからといって許可なく川や池に放流した場合、「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」になります。
何より生態系を崩す行為です。
絶対に錦鯉の放流は避けましょう。
買取りではなく、錦鯉を新しい環境で飼育する方法を考える
錦鯉の買取りがどのような方法でもできない場合、諦めて飼育する方法を考えるのも手です。
例えば錦鯉を水槽で室内飼育していたが引っ越しなどで飼えなくなった場合、引っ越し先のベランダなど室外でも錦鯉は飼育することができます。
錦鯉は他の魚と比較すると強い部類の魚になります。
餌を1週間程度与えなくても生きます。
全く推奨はしませんが、雑な飼い方でも生き抜く魚です。
雑な飼い方で飼い続けたうえでヤフオクで二束三文でも買い取ってもらったほうが錦鯉にとっても、飼い主の心境的にもよいはずです。
錦鯉を飼うための環境を模索してみてください。
水槽で錦鯉を飼う方法は「水槽で錦鯉を飼う方法」に詳しい情報を掲載しています。
錦鯉の買取り方法について 金額相場や査定方法について詳しく解説のまとめ
錦鯉を何かしらの理由で飼うことができなくなった場合、買取り先を探すと思います。
買取り先候補としては養鯉場、アクアショップ、日本観賞魚振興事業協同組合、ヤフオクなどで直截取引があげられます。
しかしながら、コイヘルペスの病気の問題が錦鯉にはあり養鯉場はあまり期待できません。
アクアショップは出張査定は輸送に費用が高くなる場合があります。
日本観賞魚振興事業協同組合の場合、地域によっては引き取り場所がないこともあります。
ヤフオクの場合は相場金額で出品して長い目で待てば買取り者が見つかることが多くおすすめです。
錦鯉の買取り先が見つかった場合、輸送用の梱包材などが必要です。
特に夏場などは保冷剤が必要で錦鯉が心地よい環境で輸送してあげましょう。
錦鯉の買取り先が見つからない場合、飼う環境を変えるなどして錦鯉を無許可で川などに放流するのは絶対にやめましょう。
これらポイントに注意し錦鯉の買取り先を探してみてくださいね。